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2007.08.23

口琴製作のための道具指南(1)ヤスリ

Yasuri以前に自分の口琴製作に必須の道具であるペンチを紹介した。これまで、釘や割ピンからの口琴製作について示してきた。しかし実際に製作するとなると、どのような道具、工具をそろえるべきかわからない人もいるはず。そこで、折をみて"趣味の口琴製作"に使っている道具を紹介しようと思う。

今回はヤスリ。写真にあるヤスリを使い分けている。まずは平ヤスリ。私は枠と弁とがすれ違う部分の加工にヤスリを使っている。鍛冶屋さんは、金槌と鉄床(かなとこ)で枠のエッジ部分を作り出すらしい。しかし、そのような大掛かりな工程を導入できないので、エッジ加工にヤスリを使う。平ヤスリは長さ250mmの"荒目"で荒削り(写真左端)。釘の両端を四角く加工する際に使う。大まかな形状が出来たところで小さな"油目"で平滑に仕上げる(写真左から3つ目)。これらの平ヤスリは良いものを選ぶべき。安価なヤスリは直ぐに目がつぶれて使えなくなるからだ。使い終わったヤスリは金属粉を取り除き、キレイに掃除して袋に入れ保管。これで長持ちする。

続いて目立てヤスリ(写真右上の二つ)。目立ヤスリは本来、ノコギリの歯というか目を鋭く研ぐためのものらしい。理科の時間にガラス加工するときにガラス棒へ傷をつけるために使ったことがある人もいるはず。このヤスリは細かくシャープに、特に直線的な加工に適している。このヤスリは、弁の加工に使う。弁にはノコギリのブレードや焼き入りリボンのような鋼を用いるが、弁の形状仕上げに、目立てヤスリは無くてはならない。特に、弁の両サイドのエッジ加工・面取り(というか台形加工)。さらに、弁を切り出すときや折るときには、鋼の表面に目立てヤスリで線状の傷をつけて、ポキッと折る。

次は、小さな棒ヤスリ(写真右下のオレンジと青の柄、ビニールに入っているセット)。棒ヤスリで特に必要なものは断面が三角のもの。このヤスリは枠に弁を固定するための溝(ホゾ穴のような部分)の加工に使う。弁の断面を台形状にするため、対応する枠の溝部分は Z____ 状に削る。三角のほかの形の棒ヤスリもそろえておくと便利なことがある。必須なのは三角。写真でゴムの柄がついているものは100円ショップのダイヤモンドヤスリ。これで十分。

この3種類のヤスリが私の口琴製作では活躍する。そのほかに、表面の仕上げに必要なヤスリがある。紙やすりは耐水ペーパーで400番と800番があれば、良いと思う。つるつるにするにはさらに1000番や2000番があっても良い。私の場合、大まかな表面仕上げのあとは、ハンドルータを使い。気に入った口琴ができたときには、研磨剤入りシリコンゴムやバフでピカピカに仕上げている。ハンドルータはあれば便利だが、なくても支障は無い。

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Comments

使っていると道具の善し悪しもわかってきますね。
たしかに100均の道具でもかなり使えます。
僕が使っている大きめの平屋スリ、実はダイソーのだったりします。
あと目立てヤスリを持ってないので、弁のエッジ付にはダイヤモンド5本セットのかまぼこ型を使ってます。
とくにかまぼこ型でなくてもいいのですが。
ここの工程ではこの道具ってのが各工程で決まってきますよね。
弁曲げにはこのペンチ(プライヤーかな?)とか。
他のだと失敗するかもしれないとか、ちょっと儀式的になってることも。

余談ですが、畳縁の柄がうちのに似てます。今度同じ構図でうちの道具の写真とってみようかなと。

Posted by: トウミヤ | 2007.08.23 at 12:57 PM

今回写真を撮ってみて、意外に道具の数が多くなっている事に気づきました。製作を始めた頃は、バイク整備用にバラバラ購入した"工具"くらいしかなかったのですよ。今は、箱ふたつありますから。。

この工程にはこれっ!という道具ありますよね。他人が見ると何故そんなへなちょ工具を使うのか、疑問をもたれるものがたくさんあります。「美の壷」などに出演する職人さんたちが、道具を次々と使い分けているのをみて、少し憧れます。口琴製作もそのような傾向があるかもしれませんね。


時々、畳の上で写真を撮ります。何故か好きなのですよね。(日本人が見れば)大きさも解るし、暖かい感じだから。
あ、そう、畳縁がありました! 口琴ケース素材の話です。和紙に和柄をプリントして作るか、友禅千代紙を使うか考えていました。畳縁なら擦れても長持ちしますね。調べたら、いろいろな柄があるし。機会をみて気に入った柄でケースを作ってみます。

Posted by: りうじ | 2007.08.24 at 12:28 AM

すごい写真ですね^^
勉強になります。

まさに職人の世界です。

Posted by: 上野 | 2007.08.25 at 10:20 PM

はじめまして、上野さん。コメントありがとうございます。この夏は暑いので、甚平を着ながら作業してます。いっそう職人ぽく。

Posted by: りうじ | 2007.08.26 at 12:56 PM

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